【コボルトと秘宝の迷宮】ダンジョン攻略 ローグで気をつけたこと
ハースストーンの新ソロモード、コボルトと秘宝の迷宮のダンジョン攻略です。
今回はローグでクリアしたときの記録を書いていきます。
というか、ローグでクリアするまでの大苦戦についてが中心です。
ローグは本当に本当に本当に苦労しました。
ローグは全クラス中、一二をあらそうほどのダンジョン攻略モードの適性のなさだと思います。※理由後述。
コボルトダンジョンを全クリするにあたってウォーリアと双璧をなす高難易度のクラスなので、きっとおなじように苦労なされた方も多いのではないかと予想もします。ここでは個人的な感想をもとに、ローグで晴れて完走できたときのこと、逆に失敗したときのこともふくめて気をつけたことを備忘録として残しておきます。
完走できたときの取得お宝
まず、実際にクリアできたときのお宝について解説します。
★1戦目
『ベルトポーチ』(マリガン後に追加の2ドロー)
試行錯誤の結果、これがローグにはかなり有効なのではないかと思いました。
★3戦目
『ザ・ロウソク』(敵ミニオン全体に4ダメ+このカードを自分のデッキにまぜる)
ローグではこのカードを取れるかどうかがとても重要です。
※理由はあとで詳しく書きます。
★5戦目
『結界の秘紋』(敵のミニオンのコスト+1)
こまった時の結界の秘紋。
まよったらこれを取ると決めています。こいつはつよい。
★取得お宝
『ぶんどりグローブ』(相手の手札を3枚奪う)
最後の最後にこれが劇的な大逆転をもたらしました。
攻略ボスの順番
私がローグで完走したときは、こんな順番でした。
01
ちっちゃなミニドラゴン
初戦はどの敵とあたってもローグは優位です。楽勝。
02
フルワセノメス ((2)で対抗呪文の秘策を貼る)
0マナ呪文でわざと『対抗呪文』を反応させて、本命の呪文を顔面に撃っていれば爆発します。
03
シモフワ((1)で敵1体を凍結)
序盤ボスのなかでは弱い部類なのであたったらラッキー。テンポを意識していれば負けません。
04
ガットムーク(こちらの呪文に反応してトログを召喚)
ここからローグの地獄が始まります。呪文に反応するのでスペル偏重型のデッキを組んでいるとひどい目にあいます。初手に「ザ・ロウソク」をキープできたので好きなタイミングに場をきれいに出来たので有利に戦えました。
ローグの新カード『大逆の刃キングスベイン』を初手にハンドキープして、じっくり育てながら殴り勝つという方針が大当たり。ローグはミニオンが小粒なのでまともに横展開するとクラックスのヒロパでなぎ払われかねないので、あまりミニオンを並べずに武器と呪文で優位を保ちました。
06
イクスリッド((2)で対ヒーロー即死の1/1胞子を召喚)
武器中心に組んでいたデッキなのに、まさかの武器で殴りづらいボス。とにかく初手で単体除去をできるだけ集めて、つねに胞子を生き残らせないよう慎重に計算を重ねてギリギリ勝ちました。
07
モガーク監督((1)でミニオンに1ダメと攻撃力+5)
大苦戦中の大苦戦。ものすごく苦労しました。『大逆の刃キングスベイン』が耐久1にもかかわらず『ティンカーの刃研ぎ油』で強くして攻撃力8のミニオンを殴りにいったり、『DKローグ』で1ターンしのいだり、とにかくいろいろ手を尽くしてライフが1桁まで追い詰められたところからまさかの粘り勝ち。
長期戦になった結果、モガークがなぜか手札はあるのになにもやってこないという状態に。おそらく手札に、ダメージをうけたミニオンを強化するなど条件つきの呪文カードしかなくなってしまったのかもしれません。
08(ラスボス)
クライヤミ
モガークが大苦戦ならこちらは超苦戦。からの、さらに劇的なダイナミック逆転をきめました。
『ザ・ロウソク』を初手ハンドキープに成功し、クライヤミが最初に渡してくるハンディキャップ用カード『光明のロウソク』(ダークスポーンをすべて破壊する)3枚とで合計4回、場をクリアできるチャンスを握ったままのスタート。
ところがそこからのデッキの巡りが大変悪く、開戦当初の優勢が徐々に覆されてしまい、殴り倒される直前で『DKローグ』を使ってしのぐなどかなり見苦しい戦いに追い込まれてしまいます。
そこで起死回生の一手。
『ぶんどりグローブ』です。
こいつがかつてない最高の動きをしてくれました。
もうあとがない!という状況で使った『ぶんどりグローブ』が、クライヤミのハンドから『心霊絶叫』(全ミニオンを敵のデッキにいれる)と『密言・死』を奪い盗る→絶体絶命の場を運良くクリアリング→DKローグのヒロパとあわせて『密言・死』などで常に場をきれいにし続ける→新カード『ファルドライ・ストライダー』(雄叫び:4/4まちぶせカードを3枚自分のデッキにまぜる)を『集合の合図』『DKローグ』で乱発して自分のデッキを4/4の蜘蛛だらけにしまくる→ひたすら蜘蛛を場に並べて、ぎりぎり逆転勝利。
正直、もう一歩もうしろにさがれないほど追い詰められたところからの奇跡的な逆転だったのでめちゃめちゃ気持ちよかったです。
総評
ローグは本当に難しかった。
8ボス初完走までに獲得したボス勝利数は120体を超えました。正直、ここまで手こずると思っていませんでしたので本当につらかったです。途中、なんども心が折れかけました。たまたまだとは思いたいのですが、最終ボスの挙動がちょっと頭おかしいレベルで理不尽だったこともありクリアがはげしく難航。
たとえば、キング・トグワグル戦でのことです。わずか5ターンめに『ポータブル氷壁』を仮面で複製して場に並べられるとかね。こんなふうに。
なにこの、そびえ立つひんやりしたクソ。
あえなく何もさせてもらえず。
一方的にボコボコにされました。
ローグはどうして難しいのか?
- 全体攻撃がよわい
ローグ攻略の最大の困難さとは、単体除去偏重で効果的なAoE(全体攻撃呪文)が手に入らないことです。一応『退散』は初期デッキから入っていますが、多くの場合、問題の解決にはなりません。単体除去が手軽で強いという面はあるものの、ファッティを並べてくるようなインチキボスと相対した場合は、序~中盤に場をクリアリングする手段がないため会敵即死となります。
- ミニオンが小粒
呪文傾倒型でミニオンが小粒なことも長期戦に不向きです。クエストローグデッキを組むことも可能ですが、クエスト達成を待ってくれるような悠長なボスは終盤には一体もいません。重いコストを払ってでも太いミニオンをそろえようと思っても、戦利品ピックの候補にでてくるのは翡翠連の『アヤ・ブラックポー』くらいのもの。彼女自身はめちゃめちゃ強いですが、逆にいえばこれがマックスです。
- 呪文傾倒型
呪文傾倒型であるため、どの戦利品をとっていっても呪文が増えやすい傾向にあります。したがって『ガットムーク』のような呪文メタのボスとは相性がとても悪いです。
- ドローソースがとぼしい
ダンジョン攻略モードで、ローグの手札を充実させてくれるようなカードはあまり手に入らない印象でした。私見では、このダンジョン攻略モードは長期戦で粘り勝つことを狙うほうが総じて勝率があがりやすいと思っているので、手札切れを起こしてなにもできずに死ぬ、みたいなことになりやすいのもローグの弱い原因のひとつだと思います。
以上のことから、ローグはダンジョン攻略モードにおいては長期戦に不向きです。では逆に速攻をしかければいいかというと、それもクラスの特性としてやや難しいところであります。
ローグで勝つにはどうすればいいか?
武器シナジーをすこしとっておく=「刀匠」戦利品に注目
武器シナジーを狙えるクラスではあり、それは強みだと考えています。ただ、パラディンにもたらされたレジェンド武器『ヴァラニル』に比べると、『大逆の刃キングスベイン』は威力としてやや劣ります。それでも優秀な1マナ武器ではありますので、キングスベインは序盤で1枚はとってもいいかと。新カードの『大洞窟のキラキラ拾い』(デッキから武器カードを引いてくる)はキングスベインとの相性がとても良いので、『刀匠』戦利品でキングスベインとキラキラ拾いがそろってセットになっている場合はピックしても良さそうです。
苦手ボスへの対策
また、出会ったらまずい敵というのがいくらかいるので、そいつらへの対策を忘れないことも大切です。具体的には、
ロウソクヒゲ・強(敵ミニオンはすべて突撃をもつ)
クエストローグを組んでいてこいつにあたったら投了というレベル。相性が最悪です。ロウソクヒゲに当たっても泣かないためには、クエストローグ系の戦利品は避けてもよさそうかと。
ガットムーク・弱(呪文に反応してトログを召喚)
ガットムーク・強(呪文に反応して1ドロー+そのコストを1にする)
呪文メタなのでかなり戦いにくい。ガットムーク強のほうは『強盗ログ』がこちらの場に出ていれば手札をコインで飽和させてデッキを焼き切ることもできるので覚えておくと勝ち筋が増えます。したがって「貪欲」の戦利品=『強盗ログ』や『怪盗紳士』など盗賊系のカードをバランスよく採用していくと良さそうです。
ガットムークの手札をあふれさせる戦略では、お宝の『結界の秘紋』と組み合わせればさらに優勢です。
AFケイ(6ターンめに8/8を7体並べる+手札最大まで補充)
手札にミニオンを対象とする単体除去ばかりがくると最初の5ターンにこちらの行動が腐って、相手のライフを削りきれないまま7ターン目をむかえるという可能性があります。初手ハンドキープは初期デッキに採用されている『退散』がおすすめです。
※なお、こいつはどうやら4回戦ででしか遭遇しない階層固定のレアボスみたいです。5回戦以降に出会うことがないので後半戦のお宝ピックにおいてはこいつを想定する必要はありません。
ローグの攻略/ピック方針=質のよい「お宝」に賭けて、それ中心に組む
ローグは戦利品プールがほかのクラスよりも質にばらつきがあり、全体除去もミニオンもそろえられない都合上、お宝を中心にデッキを完成させていく傾向を強める必要があります。
ローグでおすすめのお宝は以下のとおりです。
お宝の選び方
1戦と5戦(常動型)
最優先すべきお宝
結界の秘紋(敵のミニオンはコスト+1)
どのクラスでも万能な優秀お宝の筆頭です。
ラスボスには若干効き目がうすいですが、道中を安定させるためにはこれはとりにいきましょう。
カドガーの占術用オーブ(自分の呪文コストが-1)
呪文偏重型デッキになりやすいため、これはローグの戦略を全体的にブーストしてくれます。1マナ呪文が0コストになることによってコンボの起点を作りやすくなることも、ほかのクラス以上にローグに恩恵をもたらす要因です。
ベルトポーチ(マリガン後に追加の2ドロー)
120体以上のボスを倒した苦闘のなかで、特にめざましい効果を発揮してくれた優秀カードといえばこれでした。ローグは手札を多くもっていること=コンボパーツをキープしているということなので、初手で安いカードをたくさん抱えられる可能性を高めることは戦略の幅をぐぐっとひろげてくれる結果につながります。
また安価で強力なドローソースが少ないのもつらいところですが、このお宝のおかげで「序盤に特定のカードを引けなかったら負け」みたいな事故った一方通行ぽい敗北を少なくする効果も期待できます。
たとえば前述のAFケイみたいに、『退散』を引けないまま6ターン目に突入して除去しきれていない場合は負け確定になります。ところが初手の3枚、先行マリガンの3枚、追加の2枚、さらにAFケイが動き出すまえの6ターン各ドローとで計14枚のカードを引けばかなりの期待値が見込めます。AFケイが4戦目にのみあたることを考えると初期デッキ10+2枚お宝(うち1枚は常動型)+戦利品3*3枚でカード総数20枚のほとんどを引くことができます。
さらにいうと、今回採用した『大逆の刃キングスベイン』は対戦序盤に引けば引くほど有用なカードです。なにか特定のカードをなるべく早く手札にいれておきたい、という目標をかなえるのに際して、力強い後押しになってくれます。
以上のことからローグとの相性という観点でみるとメリットがとても大きいお宝であると分かるので、秘紋や占術用オーブがなかった場合はこれを取ることを検討してみてください。
優先お宝
透明マント(味方ミニオンは永続的な隠れ身)
どうせ防御力が低いローグなら、はじめからノーガード先方でいくという手もありかと思います。透明マント自体はとんでもないチート性能なので、うまく使えばすごく強いです。特にローグは場に居続けることでデッキのコンセプトに貢献するような、死んでほしくないメリットミニオンが多いのでそれを突然死から守れるのは大きなプラスです。
3戦と7戦(カード型)
最優先すべきお宝
ザ・ロウソク(敵ミニオン全体に4ダメ+このカードを自分のデッキにいれる)
全体攻撃呪文がよわよわなローグをちょっとだけ強くさせてくれるのがこのカードです。ちょっとだけ重いですが『分解のワンド』も積極的にとっていくべき優先お宝だと思います。
まとめ
ローグはとにかく根気です。するっと簡単にいけることもありますが、難易度は全クラスでもトップのほうだと思います。運悪くアイスポータルが場に5体並ぶくらいの事故はあたりまえのように起こる世界なので、理不尽なことがあっても投げ出さないようにしましょう。
ソロモードは素人も上級者も条件はおなじです。新カードをふんだんに使えるので環境になれるための練習にももってこい。負けてもハースストーンというゲームそのものの経験値を積めたくらいの気持ちで続けていれば、カードの扱いが上達していつのまにかクリアできているかもしれません。120戦も必要だった私より下手な人もなかなかいないでしょうが、ローグでのダンジョン攻略を目指して頑張ってください。